「高校生のときに仲のよかった友人が、理由もわからず離れていってしまい、それからというもの、劣等感に襲われ、自己嫌悪のかたまりのようになってしまいました。そのため、自分から友達を作ろうとか、話しかけるということができなくなってしまいました…」(匿名) この方のように、何かをきっかけに、劣等感にとりつかれ、人間関係が苦手になるということがけっこうあります。 劣等感が人間関係の壁になってしまいます。そして、多くの場合、この壁は自分の方がこしらえているのです。 「お前なんかと付き合いたくはない」と言われたわけでもないのに、「自分のような者は、嫌われるに違いない」と考えて、近づくことをしないのです。 しかし、考えてみて下さい。いったい世の中の何パーセントの人が「俺は優秀な奴としか付き合わないぞ」と言うでしょうか。人間は人の能力を量ってから合格した者だけを友達にしたいのでしょうか。能力を愛することと人を愛することは別です。
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